マスク支援の圧倒的カンパを!
阪神大震災マスク支援プロジェクト


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【項目】

マスク支援プロジェクトの発足
長田区ボランティアとの出会い
どこの学校でも歓迎されるマスク配り
マリ「先生」の授業
被災地の悩みの一端を聞く
マスク支援の輪を広めよう


マスク支援プロジェクトの発足

 アスネットは2月段階から被災地の住民向けにマスクを配布し てきましたが、2月の月例会でマリ・クリスティーヌさんから 「特に子どもたちの健康が心配」と防塵マスク大量配布の提起 がありました。
 そこで「震災後、アスベストを除去しないままビル等を解体し ているため、発がん物質アスベストが飛散していることを広く知 らせ、マスク配布を通じて、住民−特に子ども、ボランティア、 そして最も高濃度のアスベストにさらされている解体労働者など が自らの生命を守る手助けをする」ため、3月に阪神大震災マス ク支援プロジェクトを発足させ、寄金集めを開始しました。これ まで労住医連から20万円など市民から69件、約87万円、三 基商事(株)とバッカーズから各250万円が寄せられています。

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長田区ボランティアとの出会い

 3月の防塵マスク配布の際、長田区ボランティアルームを訪れ ました。ボランティアの1人が「あんたら死ぬでぇ」と問題提起し、 すでにマスク配布活動を開始していました。住民に配るため大学生 を中心にした若い大勢のボランティアたちが、マスクとチラシを1 枚ずつ黙々と袋詰めしている姿に心を打たれました。

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どこの学校でも歓迎されるマスク配り

 神戸市立灘小学校を訪れた時のことです。前もって知らせておいた こともあって職員室のドアを開けたトタンに教頭先生(女性)の熱い 歓迎を受けました。
「待ってたんよ、うれしいわぁ」
「マスクが足りないんよ、うれしいわぁ」
「きっと来てくれると思ってたんよ、うれしいわぁ」と。
 マスク支援の運動は阪神地域ではすでにマスコミ等で紹介されてい たこともあって、どの学校でも大歓迎され、感謝されました。

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マリ「先生」の授業

 マスク配りに各学校を訪問した際、マリ・クリスティーヌさんがマ スクの正しい使い方を教えています。
 神戸市立生田中学校では職員室でマスクを贈呈した後、居合わせた 先生方にマスクの使い方を実演し、校長先生をモデルにして全校生徒 向けの放送用ビデオ撮りもおこないました。これは「学校に設置して あるビデオ設備を使ったらいかがでしょう」という放送担当の先生の 提案で実現しました。学校側も「プロジェクト」の運動に非常に協力 的でした。  ぶっつけ本番で、マリさんによるこんな授業もおこなわれました。
 神戸市立山の手小学校では被災者が教室に避難していて校舎が使えず、 授業は校庭に建てられたプレハブの教室(2年2組)でおこなわれました。
 マリさんは子供たちに、被災のお見舞いと、いま復興作業によって粉じ んが舞っていること、自分の健康は自分で守らなくてはならないこと、 そのために、わずらわしいが外出のときはマスクをすること、そのマス クは正しくつけなければならないことなどを、ていねいに話しました。

防塵マスクの話に聞き入る子どもたち
(神戸市立山の手小学校 04/13/95)

 神戸市立楠中学校でも2年生の教室で授業をおこないました。中学生 ともなると、さすがに現実を直視しているのか、マスクと必要性を理解 してくれたようです。テレビ取材がおこなわれたこともあって、はにか みながらのマスク講習会でした。

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被災地の悩みの一端を聞く

 マスクは学校を直接訪ねて校長先生や教頭先生、保健の先生に面会して 渡すようにしています。そんな時、いま学校現場が抱えている問題、悩ん でいる問題など、話を聞くことがたびたびありました。
 たとえば、いまだに行き場がなくて校舎を使わざるを得ない避難住民と、 日常性を取り戻したい学校教育の間の板ばさみでなやんでいる学校当局者 です。
 このことはいま、学校現場にしわ寄せがきている典型的な問題ですが、 学校現場だけではどうにも解決できない問題です。ボランティアに話した ところで簡単に解決できる問題でもない。そんなことは承知の上での話で すが、苦悩する学校の様子を訴える真摯な姿に、ついついなにか宿題を出 されてしまった心境になったこともしばしばでした。

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マスク支援の輪を広めよう

 これまでに寄せられたカンパと(株)サンクリーンから提供された防塵マ スク5000枚をもとに、神戸市、芦屋市、西宮市の小中学校54校に2 万7000枚の防塵マスク(国家検定品)を配布しました。旭化成工業 から提供された不織布製ヘパリーゼマスク1万9000枚と(株)サンク リーン提供の学童用スズランマスク2万枚も配布しています。
 しかし神戸市、芦屋市、西宮市の小中学生に防塵マスクを1枚ずつ配 布するだけでも、さらに10万枚、2000万円以上が必要です。
 現地に行ける方は工事の監視を!
 行けない方はカンパを!

口座名:阪神大震災マスク支援プロジェクト
銀行口座:富士銀行 本郷支店
 普通預金 1935820
郵便振替:001−00−6−41245

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(C) May 1995, The Project for Supplying Masks to Earthquake Victims