オーストラリアから防塵マスク
阪神大震災マスク支援プロジェクト


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【項目】

世界の反アスベスト団体から支援
労働省、防塵マスク配布を拒否
アスベスト教育の必要性を痛感


世界から反アスベスト団体が支援

 アスベスト根絶ネットワークは3月7日、各国の反アスベスト団体に被災地のアスベスト状況を知らせ、防塵マスクの提供、日本政府・被災地自治体へのアスベスト対策要請行動などを訴えた。
 アメリカのアスベスト被害者特別基金トラスト、イタリアの民主的医療、アスベスト禁止ネットワークのラテンアメリカ担当コーディネーター(ブラジル)は、外務省、環境庁、労働省、神戸市、芦屋市、西宮市に要請文あるいは抗議文を出した。
 オーストラリア・アスベスト疾患協会からは労働者用の防塵マスク42個、使い捨て防塵マスク50枚と村山首相宛の書簡が書簡が送られてきた。

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労働省、防塵マスク配布を拒否

 オーストラリアから送られてきた労働者用の防塵マスクの配布を労働省に要請したが、「日本の国家検定を受けていないマスクを配布するわけにはいかない」と拒否された。検定を受けるには数10数万円かかるという。例え日本の検定に合格していなくとも、アスベストをふせぐ方が大事なのに・・・

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アスベスト教育の必要性を痛感

 5月29日、神戸市三宮周辺の解体現場をまわって、オーストラリアから送られてきた労働者用防塵マスクを配布した。手ぬぐいで口を押さえながらアパートを解体していた作業員や、解体現場の警備員の方々は喜んで防塵マスクを受け取った。
 他方、解体現場の監督さんは「マスクは会社にたくさんあるが、皆しないんだ」と受け取らない人が多かった。アスベスト粉じんを大量に吸い込んでいる人たちにアスベストのおそろしさが十分に伝えられていないことを実感した。

解体工事現場のガードマンにオーストラリアのマスクを配布
(神戸市中央区 05/29/95)

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(C) Aug. 1995, The Project for Supplying Masks to Earthquake Victims

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