御影中学校隣接ビルの解体をめぐって | ||
吉田 直子 |
【項目】
はじめに
学校周辺の解体については子供たちが朝8時から午後4時頃までのおよそ
8時間を生活している場所であることを十分認識した解体準備が行われる必
要があると思われます。登下校の安全、埃、アスベスト等から子供たちを守
ることが肝要です。特に体育の授業や校庭での活動が必要不可欠の子供たち
であることを考えるならば、大気をできるかぎり安全に保つことを何よりも
優先に考慮されるべきだと思われます。
危険な工事現場に隣接する学校へ子供を通わせなければならない母親のひ
とりとして、私は工事の安全性を求めて、何ができるのかを模索してきまし
た。
アスベストに安全基準値はないことを広く理解してもらうことが子供たち
をアスベスト被害から守る唯一の道だと思われます。しかし、日一日と解体
が進むなかで、早急に事を進めなければ子供たちは何も知らずに体育授業、
課外活動を続け、15年〜20年後に発病の危険を背負わされていくのです。
皆が監視の目となり解体前に事前処理を怠らなければ、その危険は少なくと
も回避できるのです。解体を1件でも多くして利益を上げることと、子供た
ちの将来を不安から守ること、どちらを取るべきことなのかを業者、市に問
いかけるべきでしょう。
御影中学校隣接ビルの場合
以下、御影中学校に隣接するビルの解体工事をめぐるやりとりを記します。
御影中学校隣接ビルの解体工事
(神戸市東灘区 04/12/95)
解体終了まであと1か月半
5月15日現在、解体期間を1か月半残したまま、すべては硬直状態のま
まです。
幸い、解体直後から雨の日が多く、今のところ子供たちに被害が及んでい
ないだろうと信じることしかできません。これからを担う子供たちの環境を
安全に保つことに行政も業者もあまりにも無関心過ぎます。この復興の名の
元の急ぎ過ぎる解体作業に疑問を持たざるをえません。事前の調査日数をあ
らかじめ解体日数に組み入れ、学校周辺の解体にはシート養生の費用を市が
負担し、解体費用に必要分組み入れるという姿勢が、今至急に必要とされて
いるのではないでしょうか。
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